近年、ビジネスの領域でも「教養」「リベラルアーツ」に注目が集まっています。
一般的なロジカルシンキングなどの既存のビジネスの思考だけでは、社会の本質的な課題を見つけることや大きな時代変化をとらえること、多様な分野を超えての共創を進めることが、難しい。
ここを突破するために、「教養」「リベラルアーツ」を学ぶことがビジネスの世界にも求められているのではないかと語られています。
東京大学教養学部と博報堂は、東大が涵養してきた「教養の知」と、博報堂が培ってきた「生活者発想」の共創によって、ビジネスにインパクトをもたらすものや社会的に価値があるものを生み出すことに挑戦するコミュニティ「リベラルアーツ・イノベーション・ヴィレッジ(LIVe)」を立ち上げました。
このセミナーでは、「教養」「リベラルアーツ」をビジネスの世界で活用することで、ビジネスを動かし、イノベーションやブランドを生み出すことについて、みなさまと考えていきたいと思います。
ビジネスに新しい発想や視点を求めている方、「教養」「リベラルアーツ」を活用したイノベーション・コンセプト創出やブランド・コンセプト創出にご興味をお持ちいただける方、これまでにないかたちの産学連携にご関心をお寄せいただける方など、様々な方のご参加をお待ちしております。
なお、本セミナーは2023年12月4日にリベラルアーツ・イノベーション・ヴィレッジの主宰で行われたセミナー『リベラルアーツとイノベーション ~「動的教養」を育み、ビジネスを動かす ~』の内容を採録し、また、一部新規に撮影した内容で構成させていただきます。
目次
企業が抱える、問題・疑問とは
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コンセプト開発やアイデア開発のアプローチについて、これまでの知識や発想にとらわれない「自由」な視点や切り口がほしい
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ビジネスやイノベーションの本質を、歴史や文化、社会のあり方からとことん突き詰めて考えたい
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骨太な思考や大きな視野でビジネスが描ける「教養ある」人材育成・リーダー育成に取り組みたい
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アカデミア(東京大学研究者・東京大学学生)との共創に関心がある
このウェビナーはこんな方におすすめです
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企業・商品・サービスなど各種の事業ご担当者・ブランドご担当者
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人材開発・組織開発ご担当者
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産学連携ご担当者
当該サービスのサービス資料・参考資料
講演概要
開催日時 |
2024年2月15日(木)15:00 ~ 16:30 ※アーカイブ配信あり |
締切 | 2024年2月12日(月)15:00 |
登壇者(敬称略) |
・真船 文隆(東京大学 大学院総合文化研究科・教養学部 学部長)
・原 和之(東京大学 大学院総合文化研究科・教養学部 教授)
・宮澤 正憲(株式会社博報堂 執行役員/東京大学 教養学部教養教育高度化機構 特任教授)
・近藤 千尋(ポーラ・オルビスホールディングス マルチプルインテリジェンスリサーチセンター キュレーションチーム リーダー)
・上坂 あゆ美(歌人、エッセイスト)
・山田 聰(博報堂 ブランド・イノベーションデザイン 制作ディレクター/東京大学教養学部 客員准教授)
・ボヴェ 啓吾(博報堂 ブランド・イノベーションデザイン イノベーション・プラニングディレクター/若者研究所 代表/東京大学教養学部 客員准教授)
・伊藤 恵(ハーチ株式会社 Harch Europe 責任者/IDEAS FOR GOOD 編集部)
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参加方法 |
事前登録制 |
参加費 | 無料 |
プログラム
はじめに「教養の知と生活者発想~新しい価値をどう生み出すか」
真船 文隆(東京大学大学院総合文化研究科・教養学部 学部長)
宮澤 正憲(東京大学教養学部 特任教授/博報堂 執行役員)レポート「『リベラルアーツ』がビジネスにもたらすインパクト」
ボヴェ 啓吾(博報堂 / 東京大学教養学部 客員准教授)
伊藤 恵(ハーチ株式会社)パネルディスカッション「リベラルアーツとイノベーション」
真船 文隆(東京大学大学院総合文化研究科・教養学部 学部長)
原 和之(東京大学大学院総合文化研究科 教授)
宮澤 正憲(東京大学教養学部 特任教授/博報堂)
近藤 千尋(ポーラ・オルビス ホールディングス)
上坂 あゆ美(歌人)ご案内「リベラルアーツ・イノベーション・ヴィレッジの取り組みと企業連携」
山田 聰(博報堂/東京大学教養学部 客員准教授)
登壇者のご紹介(敬称略)
真船 文隆
東京大学 大学院総合文化研究科・教養学部 学部長
東京大学大学院理学系研究科化学専攻博士課程修了。液体の表面、原子分子の集合体であるクラスターを研究対象として、ナノ構造体のかたちと動きを原子レベルで明らかにすることを目的として研究に従事。2003 年に東京大学教養学部・大学院総合文化研究科に着任後は、東京大学の教養学部生の教育にも力を入れている。主な著書に『量子化学-基礎からのアプローチ』(化学同人)、『物理化学』(共著、化学同人)、『反応速度論』(共著、裳華房)、など。同時に教養学部附属教養教育高度化機構社会連携部門長として、博報堂との特別教育プログラム「ブランドデザインスタジオ」のコーディネーションや大学生を対象にした発想コンテスト BranCo!を共催している。
原 和之
東京大学 大学院総合文化研究科・教養学部 教授
東京大学から同大学院で地域文化研究(フランス)、パリ第一大学、パリ第四大学で哲学を修める。パリ第四大学博士(哲学史)。電気通信大学専任講師・助教授を経て、2004年4月より東京大学大学院総合文化研究科助教授 (地域文化研究専攻)、2007年4月学校教育法改正により准教授に職名変更。2018年4月より同教授。精神分析を中心とした20世紀以降のフランス思想、もう少し大きな文脈ではヨーロッパにおける「分析/解析(analysis)」概念の歴史を主たる関心領域として研究を進めている。
宮澤 正憲
株式会社博報堂 執行役員/東京大学 教養学部教養教育高度化機構 特任教授
東京大学文学部心理学科卒業。博報堂に入社後、マーケティング局にて多様な業種の企画立案業務に従事。2001年に米国ノースウエスタン大学ケロッグ経営大学院(MBA)修了後、イノベーションのコンサルティングを行う次世代型専門組織「博報堂ブランド・イノベーションデザイン」を立上げ、多彩なビジネス領域において実務コンサルテーションを行っている。また、東京大学教養学部にて発想教育プログラム「ブランドデザインスタジオ」や学生向けコンテスト「BranCo!」を運営するなど、ビジネス×高等教育をテーマに教養教育活動も推進。『東大教養学部「考える力」の教室』、『「応援したくなる企業・組織」の時代』、『「個性」はこの世界に本当に必要なものなのか』など著書多数
近藤 千尋
ポーラ・オルビスホールディングス マルチプルインテリジェンスリサーチセンター キュレーションチーム リーダー
2004年、東京大学大学院 薬学系研究科卒業後、ポーラ化成工業入社。シミ・しわに関する基礎研究に従事。2016年より研究企画にて研究戦略やオープンイノベーションの推進を開始。2018年より、ポーラ・オルビスホールディングス マルチプルインテリジェンスリサーチセンターにて、世界各国から新たなシーズとニーズの探索を行う「キュレーションチーム」のリーダーを務める。
上坂 あゆ美
歌人、エッセイスト
1991年生まれ、静岡県出身。東京都在住。2022年2月に第一歌集『老人ホームで死ぬほどモテたい』(書肆侃侃房)刊行。他、『無害老人計画』(田畑書店)、『歌集副読本』(ナナロク社)など。
山田 聰
博報堂 ブランド・イノベーションデザイン 制作ディレクター/東京大学教養学部 客員准教授
東京大学法学部卒業後、2006年に博報堂入社。制作職として多様な業種のコミュニケーション開発、クリエイティブ開発に従事した後、2011年より博報堂ブランド・イノベーションデザインの前身組織に参画。金融、菓子、電子機器、IT、教育機関、地方自治体等のブランド開発や事業開発に携わる。アジア太平洋広告祭ヤングロータスグランプリ、グッドデザイン賞など受賞。共著に『ビジネス寓話50選 物語で読み解く、企業と仕事のこれから』(アスキー・メディアワークス)など。
ボヴェ 啓吾
博報堂 ブランド・イノベーションデザイン イノベーション・プラニングディレクター/若者研究所 代表/東京大学教養学部 客員准教授
法政大学社会学部社会学科卒。2007年博報堂に入社。マーケティング局にて多様な業種の企画立案業務に従事した後、2010年より博報堂ブランドデザインに加入。 ビジネスエスノグラフィや深層意識を解明する調査手法、未来洞察などを用いて、ブランドコンサルティングや商品・事業開発の支援を行っている。2012年より東京大学教養学部全学ゼミ「ブランドデザインスタジオ」の講師を行うなど、若者との共創プロジェクトを多く実施し、2019年より若者研究所代表を兼任。
伊藤 恵
ハーチ株式会社 Harch Europe 責任者/IDEAS FOR GOOD 編集部
一橋大学大学院社会学研究科修了。英国・ロンドン在住、Harch Europe事業(ロンドン・パリ・アムステルダムを中心に複数都市)を統括している。学生時代は都市社会学を専攻、東京・シンガポール・香港などアジアのグローバルシティの公共空間・緑化空間について研究し、その後オフィスのインテリアデザインを手掛ける企業にてプロジェクトマネジメントに携わる。現在は欧州現地企業・団体の取材に加え、日本企業のリサーチ・コンサルティング業務に従事。