最終更新日 2023.9.1

販売スタッフ・生活者の価値観で注目を集めるスタッフコマース(前編)

スタッフがWEBコンテンツを制作し、そのコンテンツをオウンドメディアやSNSに掲載することで、集客から来場・購入へのエンゲージメントを高める次世代コマース体験であるスタッフコマースが脚光を浴びています。

なぜ、スタッフコマースが注目を今浴びているのか、スタッフコマースをフルファネルマーケティングとして、どのように実現するのかについて前後編に分けてご紹介します。

フルファネルマーケティングを実現する次世代コマース体験「スタッフコマース」

目次

販売スタッフの仕事へのエンゲージメント向上と生活者の自分にあった商品との出会い創出が必要

企業で働く販売スタッフと生活者の買い物体験に関する価値観が変わりつつあります。20~30代が、働く販売スタッフの中心年齢であるのと同時に、生活者としても新規購買力があるため、本記事では本年代の販売スタッフ・生活者を中心に見ていきたいと思います。

販売スタッフの価値観変化①「自分らしさを活かした情報発信をしていきたい」

それでは、販売スタッフの価値観からみていきましょう。
まず、販売スタッフは、買い物や商品について、自分が良いと思ったことは積極的に情報発信していきたいという欲求があります。

買い物や商品について、自分が良いと思ったことは
積極的に情報発信していきたい

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出典:(株)ビデオリサーチ「ACR/ex_2021年4-6月調査(東京50km圏・関西地区_男女12~69歳)」

また、自分が周囲から好かれたり、一目置かれるような人間でありたいという欲求もあります。

周囲から好かれたり、一目置かれるような人間でありたいimg_1120x630_06

出典:(株)博報堂「HABIT/ex_2021年度調査(東京50km圏・関西地区_男女12~69歳)」

さらに、自分の感性やセンスを磨きながら、自分が表現できる仕事をよりしていきたいという欲求もあるようです。

自分の感性やセンスを磨きながら、自分が表現できる仕事をよりしていきたい
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出典:(株)博報堂「HABIT/ex_2021年度調査(東京50km圏・関西地区_男女12~69歳)」

これらを踏まえると、販売スタッフは仕事をするなかで、自分らしさを活かした情報発信をしていき、周囲から好かれたり一目置かれたりするような存在でありたいという兆しが見えてきています。
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販売スタッフの価値観変化②「仕事とプライベートを両立させながら、よりよい収入を得ていきたい」

次に、販売スタッフが企業で働くことの価値観における変化の兆しを探ります。
まず、企業で働くことに対して、仕事とプライベートを両立させながら、かつ、よりよい収入を得ていきたいという欲求が他の世代よりも強いです。


仕事とプライベートを両立させながら、よりよい収入を得ていきたい

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出典:(株)博報堂「HABIT/ex_2021年度調査(東京50km圏・関西地区_男女12~69歳)」

また、常に向上心を持って、自分自身を成長させていきたいという欲求も、強いことが分かります。

常に向上心を持って、自分自身を成長させていきたい

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出典:(株)博報堂「HABIT/ex_2021年度調査(東京50km圏・関西地区_男女12~69歳)」

 

これらを踏まえると、所属企業で働くことに関しては、仕事とプライベートの両立を図りながら自分自身を成長させつつ、よりよい収入を得ていきたいという欲求が見えてきました。

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生活者の価値観変化「自分の価値観やライフスタイルに合う人から情報を事前に教えてもらいたい」

つぎに、生活者においての価値観はどうなのかを見ていきましょう。
まず、新規購買力のある20~30代の生活者は、全年代と比較して、自分と価値観が合うメディアや人との関わりや情報をより重視しています。


自分と価値観の合うメディアや人との関わりや情報をより重視するimg_1120x630_12

出典:(株)博報堂「HABIT/ex_2021年度調査(東京50km圏・関西地区_男女12~69歳)」

また、20~30代の生活者は、全年代と比較して、買い物をするときに、その商品の評判が気になり、事前に調べていくことが多いようです。

買い物をするときに商品の評判が気になり、事前に調べてから買い物に行く
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出典:(株)ビデオリサーチ「ACR/ex_2021年4-6月調査(東京50km圏・関西地区_男女12~69歳)」

さらに、20~30代の生活者は、検討している商品について、使用者の感想をもとにして、自分のライフスタイルに合っているかを、よりチェックします。

使用者の感想をもとにして
自分のライフスタイルに合っているかをよりチェックするimg_1120x630_14

出典:(株)ビデオリサーチ「ACR/ex_2021年4-6月調査(東京50km圏・関西地区_男女12~69歳)」

これらを踏まえると、自分の価値観やライフスタイルに合う人から商品購入検討にあたっての情報を事前に教えてもらうと、購入への一歩が踏み出せるという傾向が他の年代より強いようです。

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販売スタッフと生活者の価値観変化のまとめ

ここまで見てきたことを一度振り返ってみたいと思います。

販売スタッフは、仕事のなかで、もっと自分らしさを発揮したような情報発信をしていきたいというインサイトがあるようですが、そのような場が会社から用意されていないことで不満につながっている可能性があります。また、販売スタッフが企業で求めることについては、自分の成長につながり、収入が増えるような仕事をしていきたいという欲求があるようですが、そのような仕組みがないことで、その企業で働き続けることへのエンゲージメントが下がっている可能性があります。

生活者としては、買い物するときに価値観やライフスタイルにマッチする商品なのかを知りたいというインサイトがあるようですが、それがリアル店舗来訪前までは、WEBコンテンツなどが自分にあったものが少なく、本質的にマッチした商品との出会いや買い逃しにつながっている可能性があります。

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後編では、こうした生活者や販売スタッフの価値観の変化に対応するソリューション「スタッフコマース」の概要やサービスの強み、スタッフコマースをフルファネルマーケティングとして、どのように実現するのかなどについて説明します。


後編「フルファネルマーケティングで実現するスタッフコマース」はコチラから

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岡本 和久(おかもと かずひさ)

株式会社博報堂 DXソリューションデザイン局

システムインテグレーター、メディアサービス企業を経て、博報堂入社。システムインテグレーターでは資産運用会社向けのSaaSサービスの開発に従事。メディアサービス企業では分譲マンションデベロッパー向けにマーケティング、メディアプランニング、商品開発にて事業伸長に貢献。博報堂では、OMO、B2Bマーケティング、MaaSのプランニングチームを歴任し、事業開発、UX、DX、AI等のテーマで得意先業務をアップデート。

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